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自然形体療法とは
他の療法との違い
心の脳、からだの脳


■心の脳、からだの脳

自然形体では心の脳、からだの脳という考え方をします。心の脳は物事をあれこれと思考する意識的な脳の働きの事を指します。知性、感情、意志の働きの中枢である大脳的なものです。
からだの脳は無意識的な身体の働きや反応、反射の事を指します。
自律神経と内分泌系の中枢である間脳や運動の中枢である小脳等その他全てがこれにあてはまります。
例えて言うなら心の脳は騎手、身体の脳は馬のような関係になります。馬は騎手の命令通りに走ったり跳んだりしますが、状況が危険と察知した場合騎手の意志を無視してその危険を回避しようとするのです。

実際に身体の脳が今の状況は危険だと判断した場合、身体の脳は反射的に筋肉を緊張させて防御しようとします。通常ならこういった危険は一時的なものなので危険が去ればこの緊張も解けるのですが、悪い姿勢の繰り返しや運動のし過ぎ、仕事のし過ぎ等で筋肉を使いすぎても同様の反応を引き起こします。
そして同じような状況が何度も続くと、身体の脳はそれを学習してしまうことになり、常に防御しようとしてこの緊張を解かなくなってしまうのです。筋肉の凝りや張りはこうして解けなくなってしまった身体の脳の防御反応なのです。

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