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自然形体療法とは
他の療法との違い
心の脳、からだの脳


■他の療法との違い

多くの療法では症状に対して外部からの力で何とかしようとします。
例えば筋肉の凝りや張りに対しては揉んだり叩いたりして外部からの力で「ほぐそう」とします。果ては足で蹴ったり全体重をかけて踏んだりといったところまであるそうですが、これらは全て身体にとって強すぎる刺激です。こころの脳、身体の脳の項目でも述べたとおり、強すぎる刺激は身体の脳の防御反応を招いてしまい筋肉をさらに緊張させてしまうのです。マッサージに長く通っていると、回を重ねるごとにもっと強く揉んでもらわないと満足できなくなってくるのはこういう理由からなのです。

自然形体療法ではそのような無理な力をかける手技は用いません。無痛の手技によって緊張した筋肉が自らその警戒を解くように働きかけることで凝りや張りを解消させていきます。

また身体の歪みや骨格のズレに対しても、多くの療法では力でまっすぐに矯正しようとします。骨は自ら動くものではなく、骨に付随する筋肉の作用で骨を動かしているのです。骨格に何らかの歪みがあるのであれば、それは筋肉の影響で歪んでいるのです。歪みの原因である筋肉の緊張を放置したまま骨格のズレを修正しようとしてもすぐに元に戻ってしまいます。

自然形体療法では歪みの原因である筋肉の緊張をまず解きます。その上で優しく歪みを解消する手技を行うことで、身体が自らの元の正しい位置を思い出し骨格を正すように促していくのです。


また、診断が画一的な療法もよく見かけます。
「膝が悪い人は○○が原因だ」といったような決まったパターンしか持たないのでは一部の人にしか効果が出ません。

自然形体療法では既成の症状名にとらわれることなく痛みの原因を詳しく分類し、それらを解消する手技も数え切れないほど存在します。痛みの原因を見極め、手技を正しく行えば、痛みが解消したり、軽減したりという効果をその場で実感できるのが自然形体の最大の特徴です。

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